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内容説明
長年、世界の海をわたって撮影を続けてきた海洋写真家、水口博也がザトウクジラの勇壮な姿に迫る。瑞々しい文章、美しい写真とともに、かけがえのない自然、共生することの大切さ、命の尊さを伝えるノンフィクション!
目次
はじめに
[第一部]アラスカの海で
クジラの潮ふき
ザトウクジラのくらしをさぐる
沿岸水路の朝
食べものをめぐるつながり
ヒゲクジラとハクジラ
豪快なえさとり
クジラたちの宴
宴の終わり
[第二部]回遊の果てに
メキシコの海へ
クジラの歌
雄たちのたたかい
ひとときの出会い
地球を共有するものたち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
東雲
11
写真家でもあり海洋学者でもある著者による、児童向けノンフィクション。自身のアラスカでの経験を中心にクジラの生態について語る。風景についての描写が多く、写真や図も多く採り入れられているためとても分かりやすい。潮を吹く穴は鼻の穴であるとか、ハクジラとヒゲクジラの違い(何とヒゲは人間の爪のような成分でできているらしい!)、クジラの回遊ルートや個体の見分け方、クジラの歌についてなど、個人的には知りたかったことが知れて大満足。アラスカに行きたい…。アラスカでなくとも良いからホエールウォッチングに行きたい…。2019/06/25
piro5
2
ザトウクジラの尾の裏側の模様は個体識別に役立つ。ニシンを捕るときは泡のカーテンで追い込んでから一気に飲み込む。最後の章の、ザトウクジラの親子との出会いは、感動的なシーンだった。2019/01/13
ヒラP@ehon.gohon
0
クジラの息遣いが聞こえてくるようで、ぐいぐいと引き込まれる本です。 そのクジラを追い続けて、クジラと生活をともにしているような水口さんの緊張、喜び、鼓動も聞こえてくるようです。 それほど生き生きと書かれていることに、水口さんが本当にクジラが好きなことを感じました。 そして、小さいころからの夢を実現させた気概にうたれました。 クジラと生活を共にするところに、国境などを超えた地球環境へのメッセージも生まれてきました。 夢見る少年たちに伝えたい一冊です。2013/10/16
すずえり
0
ザトウクジラの様子を、長期にわたり間近に見た著者。その生態と感動を語る。2010/05/11
のん@絵本童話専門
0
クジラの写真を撮り続けてきた作者。実体験に基づく、とても興味深いクジラの生態。くじらは尾びれの裏側で個体識別できるとは知らなかった。またこれだけ広い海で、別の写真家の写真であっても、また生きている姿に会えることもあるというのは感動。くじらの歌についての記述がとりわけ興味深かった!高学年2024/03/27