魂~マブイ~

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魂~マブイ~

  • ISBN:9784323063270

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内容説明

「ナナミ、あんた、魂を落としたね。」「魂を落とした? このわたしが?」 沖縄の空と海、リアル&ファンタジー!

私は沖縄本島の病院で生まれた後、離島に移った。週末だけ帰ってくる母。夏と冬だけ会いに来る父。島での毎日はオジィとオバァとニィニィと私とで流れていった。出会いと別れ、沖縄の空と海と島の人々。魂(マブイ)の成長物語。

目次

第一章 ニィニィとわたし
第二章 島を出る
第三章 お守り
第四章 葬列
第五章 大人の涙
第六章 電話
第七章 ニィニィのいない島
第八章 テル
第九章 魔除け
第十章 道
第十一章 マンタ
第十二章 島に還る
第十三章 ソーロン

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ツキノ

11
図書館の気になっていた本-その9 急遽沖縄に行くことになったので、タイミングとしてはぴったり。表紙の写真がなんとも素敵。両親と離れて石垣島から船でしか行けない離島で暮らしていた一ノ瀬七海。ニィニィとネーネー(ネェネェじゃないんだね)との濃密な暮らし。しかし、あまりの展開に言葉を失う。最後は感動的。2016/03/29

波音。なりたい自分になる!髪色明るくしました^^

4
苦労して、やっと島に受け入れられたネーネーが亡くなって、その後、自分を救ってくれたニィニィもいなくなってしまった。しかも、友達を探しに行って、亡くなってしまったニィニィのマブイは彷徨ったまま災いを呼ぶものとなってしまうかもしれないので、魔除けを置いて入れないようにする祖父。親だったらどんな姿だってどんな災いだって子どもは何物にも代えがたいのに。それでも、風習を受け入れて魔除けをおかなければならない。おじいちゃん辛かっただろうなぁ。2013/11/20

しーちゃん

3
優しくあたたかく悲しい物語。アニミズムの息づく島の風景が、目の前に広がるよう。童話のような小説だった。2022/11/10

ようこ

3
表紙の絵が美しくて手に取りたくなる。沖縄の古くからの死者に対する考え方がよくわかるけれど、ストーリー自体はどうなんだろう。。詰めこみ過ぎなような気もしないでもない。2012/10/17

ゆう

3
魂=マブイという存在の考え方がすごくいいなぁ、と思う。こういうものの考え方は、沖縄の人の優しさとかゆとりを作っている要素なのだろうと思う。魂=マブイをおっことしたら、探したり、またひろったりすればいいんだって思うと、すごくほっとする。ノベライズのようで、とても読みやすい本です。映画化して欲しい。2012/08/28

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