●モルモットとの出会い 私は10 年以上、モルモットを飼育しています。 きっかけは、息子がまだ小さかった頃、よく遊びに行っていた動物園に「ふれあい広場」という小動物を抱っこできる場所があり、そこでモルモットが大好きになった息子が家で飼うことを希望したからでした。 ●モルモットの魅力 最初に飼ったモルモットは、毎日の世話の中で懐いてくると、ケージから飛び出し、人の膝の上に乗っかってきたり、手をぺろぺろなめたり、いろんな鳴き声で喜怒哀楽を表現するようになりました。「ふれあい広場」でじっと抱っこされるがままの、大人しいモルモットからは想像がつかないほど、いろんな表情をみせてくれました。 ●子どもが生まれて初めて触れる動物はモルモット?! モルモットに魅了された私は、夫婦で「ふれあい広場」めぐりをするようになりました。そこで気づいたのは「ふれあい広場」はいつも小さい子どもに大人気だということです。もともと動物を飼っている家庭をのぞき、子どもが生まれて初めて触れる動物が「モルモット」である確率は高いと思います。モルモットに触れることで、初めて、ぬいぐるみとは違う動物の温もりや、生きている存在感を実感するのです。 ●この絵本を通じて子ども達に伝えたいこと 近年、世間の風潮が、頑張ることに後ろ向きに見えるのは私だけでしょうか?「頑張らない生き方」は、誰もが不安を抱えながら生きているこの時代において、できる限り心を病まず、心を楽にして生きぬくための防衛策であり、悪いことではないとは思います。でも、子どもは違います。いつの時代も子どもは高度経済成長期だということを大人は忘れないでほしいのです。チャレンジすることに臆病になってしまう、失敗して傷つくことに恐れすぎている大人が多いせいで、子どもも同じ思考を持つようになっていると危惧します。 この絵本の中のちゃもも、とても臆病者ですが、勇気をもって外に飛び出して弱点を克服しました。その瞬間からちゃもは、見える世界が大きく変わり、なにより自分に大きな自信が持てたことでしょう。子ども達には、そういう成功体験をひとつでも多く経験して、困難を乗り越えられる大人になってほしいと願います。
私は10 年以上、モルモットを飼育しています。 きっかけは、息子がまだ小さかった頃、よく遊びに行っていた動物園に「ふれあい広場」という小動物を抱っこできる場所があり、そこでモルモットが大好きになった息子が家で飼うことを希望したからでした。
最初に飼ったモルモットは、毎日の世話の中で懐いてくると、ケージから飛び出し、人の膝の上に乗っかってきたり、手をぺろぺろなめたり、いろんな鳴き声で喜怒哀楽を表現するようになりました。「ふれあい広場」でじっと抱っこされるがままの、大人しいモルモットからは想像がつかないほど、いろんな表情をみせてくれました。
モルモットに魅了された私は、夫婦で「ふれあい広場」めぐりをするようになりました。そこで気づいたのは「ふれあい広場」はいつも小さい子どもに大人気だということです。もともと動物を飼っている家庭をのぞき、子どもが生まれて初めて触れる動物が「モルモット」である確率は高いと思います。モルモットに触れることで、初めて、ぬいぐるみとは違う動物の温もりや、生きている存在感を実感するのです。
近年、世間の風潮が、頑張ることに後ろ向きに見えるのは私だけでしょうか?「頑張らない生き方」は、誰もが不安を抱えながら生きているこの時代において、できる限り心を病まず、心を楽にして生きぬくための防衛策であり、悪いことではないとは思います。でも、子どもは違います。いつの時代も子どもは高度経済成長期だということを大人は忘れないでほしいのです。チャレンジすることに臆病になってしまう、失敗して傷つくことに恐れすぎている大人が多いせいで、子どもも同じ思考を持つようになっていると危惧します。 この絵本の中のちゃもも、とても臆病者ですが、勇気をもって外に飛び出して弱点を克服しました。その瞬間からちゃもは、見える世界が大きく変わり、なにより自分に大きな自信が持てたことでしょう。子ども達には、そういう成功体験をひとつでも多く経験して、困難を乗り越えられる大人になってほしいと願います。
[作・絵] なかや みわ
1971年埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のキャラクターデザイナーを経て、絵本作家になる。主な作品に『そらまめくん』シリーズ(福音館書店・小学館)、『くれよんのくろくん』シリーズ(童心社)、『どんぐりむら』シリーズ(学研プラス)、『やさいのがっこう』シリーズ(白泉社)など人気作多数。可愛らしく魅力的なキャラクターたちが活躍する作品は、世代を超えて愛されている。 モルモット飼育歴は10年以上になる。これまで、クレステッド、テディ、テッセルの品種を飼育したことがある。
公式サイト「なかやみわのえほんのとびら」
〒195-0073東京都町田市薬師台1-733-1 お問い合わせ ☎ 042-734-1001 https://www.machida-risuen.com/