ニュース 2020/4/3

緊急UP!「ウイルス専門家から休校が続くみなさんへ」

緊急UP!「ウイルス専門家から休校が続くみなさんへ」

緊急UP!「ウイルス専門家から休校が続くみなさんへ」

長い長い春休みとなってしまったみなさん、
不安な状況が続いていることと思います。
不安が大きい理由の一つが、この新型コロナウイルスが“未知”、
つまり得体がしれないことです。

人類は得体のしれないウイルスと過去、何度か闘ってきました。
『インフルエンザ感染爆発 見えざる敵=ウイルスに挑む』は
新型インフルエンザが怖れられていた2005年に刊行したものです。

この本は1918年にパープル・デス(紫死病)と呼ばれ、パンデミックを引き起こし、
日本でも国民の半数がかかり、2年間のうちに約385,000人もの人が命を落とした
インフルエンザと科学者たちとの闘いを追ったものです。
亡くなった人の大半は、みなさんたちの年代をふくむ若く、健康な人たちでした。

およそ100年前のパンデミックの話ですが、急ごしらえの病院にずらっと
ベッドがならぶなど、いま、みなさんたちがニュースで見ているのと同じ
光景がのっています。

100年前とは比べものにならないスピードで、人や物が行き来する現在、
感染症のパンデミックについて、ぜひみなさんに知ってほしいとの思いから、
本書の翻訳者で、ウイルスの専門家である西村秀一先生が書いた口絵と
「訳者あとがきと解説」をお読みいただけるようにしました。

パンデミックは、一度来たら終わりではありません。
世代を超えて準備していかなければならないというメッセージを
若いみなさんにこそ、受け取っていただきたいと思います。

(写真、データは刊行時のものです)

西村秀一(にしむらひでかず)
1955年山形県生まれ。山形大学医学部卒業。医学博士。
アメリカCDC客員研究員、国立感染症研究所主任研究官を経て、現在、
仙台医療センター ウイルスセンター長。

*『インフルエンザ感染爆発 見えざる敵=ウイルスに挑む』は現在、ご購入いただけません。
学校図書館、公共図書館等でお読みいただければ幸いです。

「訳者あとがきと解説」ダウンロードはこちら