チロヌップのにじ

たかはしひろゆき 文・絵

幼児から

判型(サイズ)
23.6×24.6cm
ページ数
48ページ
初版
2022年6月
ISBN
978-4-323-00304-7
ジャンル
絵本

定価1,540円 (本体1,400円+税)在庫あり

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北海に浮かぶ小さな島チロヌップ。きつねたちと人々の暮らしを、やがて戦争が…。
平和への祈りを込めて描かれた不朽の名作

3人の漁師が、野生の子ぎつねと仲良くなりました。しかし、やがて戦争が、その触れ合いの日々を奪い、懸命に生きるきつねの親子を悲しい運命に追い込んでゆきます。ほろびゆく自然、ほろびゆく動物たちへの悲しみをこめ描かれた絵本。戦争がもたらす悲しみを、美しく繊細なイラストで丁寧に描いています。

■□■作者・たかはし ひろゆきさんからのメッセージ■□■
 わたしは、戦争中、千島の無人島ですごしました。その体験をもとに、『チロヌップのきつね』という絵本をかきましたが、こんどは戦後の千島に思いをはせ、再びきつねたちに材をとって、この物語を創作しました。
 太平洋戦争は、昭和20年8月15日に終わりましたが、その直前、日本とは戦争をしないという約束をしていたソ連(現ロシア)が樺太(サハリン)に侵入してきました。そして、終戦直後には、千島列島に、続いて、北海道の東につらなる4つの島=歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島にも進駐しました。北方四島とよばれるこれらの島は、いうまでもなく日本固有の領土です。それなのに、今も、わたしたち日本人は、これらの島に、わたることさえも許されません。軍事基地となってしまった4つの島のニュースを聞くにつけ、きつねや、野生の馬が走りまわっていた、平和な島を思わずにはいられません。
 きつねと漁師たちの悲しみは、わたしの悲しみであり、怒りです。
(チロヌップは、アイヌ語で「きつね」という意味です。)


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